ニュージーランドの本

児童文学を中心に、ニュージーランドの本(ときどきオーストラリアも)をご紹介します。

★Chappy(仮題『チャッピー』)

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【基本情報】
書名:Chappy(仮題『チャッピー』)
著者:パトリシア・グレイス (Patricia Grace)
*2016年 Ockham ニュージーランド図書賞最終候補作品(Ockham はスポンサー名)

出版社:Penguin Books New Zealand
出版年:2015年
頁数:256ページ

ISBN: 9780143572398
読者対象:大人向け


【本書の概要】
 1930年代、マオリ人船員のアキは、餓死寸前の日本人密航者を介抱し、ニュージーランド北島の実家に連れて帰った。チャッピーという愛称をつけられたこの日本人は、マオリのコミュニティになじみ、アキの義理の姉オリウィアと結婚して、慎ましくも温かな家庭を築くが、真珠湾攻撃を知った日に自ら姿を消す。——戦争や社会の変遷を背景に、民族を超えた絆が描かれたマオリ文学。

【あらすじ・評価】
オーストラリア・ニュージーランド文学会の機関誌『南半球評論』第31号 P89-91「ANZ文学会・例会報告 Chappy by Patricia Grace」をご覧ください。

総合電子ジャーナル J-Stage ウェブサイトにて公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/anzshr/31/0/31_89/_pdf
(結末にふれています)


【作者紹介】
パトリシア・グレイス(文)
 1937年ウェリントン生まれ。1975年に短編集 "Waiariki"(ワイアリキ)を出版し、マオリの女性による初めての単行本として注目された。以来、マオリのアイデンティティーをテーマにした小説を発表し続けている実力派のマオリ文学者である。
 代表作は "Potiki"、"Cousins"、"Dogside Story"、"TU" など。子ども向けでは、アホウドリと暮らす女性を描いた "Maraea and the Albatrosses"、戦いの踊りハカの起源を描いた "Haka" などの絵本がある。短編小説 "Between Earth and Sky" は邦訳され(邦題『空と大地の間で』)、『現代ニュージーランド短編小説集』(百々佑利子監訳/評論社刊)に収録されている。